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エックスサーバーからシン・レンタルサーバーに乗り換え。メモリリソースに注意

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現在、6つのサイトを運営していますが、レンタルサーバーはエックスサーバーを愛用しています。
一番最初は、月額料金が300円程度で安く利用できるロリポップを使っていましたが、全サイトで合わせて月10万PV程になってからは、503エラーが発生してしまうようになり、エックスサーバーを利用するようになりました。(2016年の時なので、8年も経っている現在は、状況が変わっている可能性があります)

>> 10万ページビューまではロリポップ。それ以上はエックスサーバー

 

エックスサーバーは、月100万PVでも問題なく動作し(サイトの構成によって変わると思います)、サイトの速度もかなり高速で安定しており、サポートに連絡しても、しっかりと対応していただけるので、とても安心・信頼して利用できるサーバーです。

ただ最近では、Googleのコアアップデートの影響もあり、月間のPV数も落ちてしまっているので、エックスサーバーよりも少し安いレンタルサーバーを探していました。そこで見つけたのは、エックスサーバーから分社化された「シン・レンタルサーバー」です。エックスサーバーは安定性、シン・レンタルサーバーは革新性を重視しているのだとか。

月額料金は、エックスサーバーが月額1,100円(1年払い)なのにたいし、シン・レンタルサーバーは月額880円(1年払い)で2割程安くなっています。何よりも、私としてはエックスサーバーのグループ会社ということで、安心できます。さらに、キャンペーンで半額キャッシュバックということもあり、実質3年で13,860円で利用できたので、迷わず3年契約でサーバーを切り替えることにしました!(2024年5月20日12時まで)
今回は、そんなシン・レンタルサーバーをレビューします。

>> シンレンタルサーバー

 

「シン・レンタルサーバー」と「エックスサーバー」の違い

シン・レンタルサーバーは、エックスサーバーから分社化されたサービスということもあり、管理画面(サーバーパネル)などがエックスサーバーと同じになっています。その為、エックスサーバーを使っていたユーザーなら、迷うことなく利用できます。基本的にはサーバーの機能も同様になっており、何が異なるのかを探す方が難しいくらいです。。。

シン・レンタルサーバーの公式サイトに「エックスサーバーは安定性、シン・レンタルサーバーは革新性を重視」と書かれていることから、エックスサーバーよりは安定性が低いのだと思います。それぞれのサーバーで、WordPressの高速環境を実現する為の「KUSANAGI」の技術が使われており、シン・レンタルサーバーもエックスサーバーと同じくらい快適に使えています。

違うところ言えば、「シン・レンタルサーバーは革新的な技術を取り入れていく」ということで、「エックスサーバー」よりも早く新しい技術を取り入れて、実験的なサービスを展開していくのかと思ったのですが、逆に「エックスサーバー」の方が新しいサービスを取り入れている気がします。例えば、2024年3月から、エックスサーバーではAIによる「WordPressリカバリー」サービスの提供を始めたのですが、「シン・レンタルサーバー」では、まだサービスは開始されていません。(2024年5月6日現在)

他に、エックスサーバーではアダルトサイトは禁止されていますが、シン・レンタルサーバーではアダルトサイトもOKとなっています。Googleは「同じ共用サーバーに収容されているサイトの内容によって、検索結果に悪影響を与えることはない」とは言っていますが、必ず影響を受けないとは限りません。同じサーバーに収容されているサイトからスパムメールが配信されていた際に、同じIPだからといってスパム判定されてしまうといったことも考えられます。

現在のところ、そういった影響は出ていませんが、安い共用サーバーやアダルトサイトOKのサイトは、そのようなリスクも考慮したうえで利用するようにしましょう。

 

シン・レンタルサーバーのデメリット

そしてもう一つ、実際に利用してみてエックスサーバーと大きく違うところがありました。
それは「メモリリソース(メモリ使用率)」の違いです。今回、シン・レンタルサーバーの「ベーシック」プランを契約したのですが、今まで利用していたエックスサーバーの「スタンダード」プランと、表示上のサーバースペックは同様で、vCPU6コア、メモリ8GB、ディスクスペース300GB(NVMe SSD)です。転送量はエックスサーバーは無制限になりましたが、シン・レンタルサーバーは900GB/日が目安(以前のエックスサーバーと同様)となっています。

どちらのサーバーでもサーバーパネルから「リソースモニター」によって、CPUやメモリの使用量(使用率)を確認することができるのですが、シン・レンタルサーバーに2サイト分だけ移行したところ、メモリ使用率が50%程度になってしまいました。。。

色々と検証したところ、プラグインによって生成されていたバックアップファイル(4.7GB程度)を、アップロードしたことが原因でした。シン・レンタルサーバーのキャッシュ機能である「サーバーキャッシュ」や「Xアクセラレータ」の機能をOFFにしても、メモリ使用率は変わらず。ただ、ファイルをアップしただけなのに、メモリの使用率が上がってしまいます。翌日にはメモリ使用率は37%程度になりましたが、そこから下がることはありませんでした。

ファイル容量によってメモリ使用率が上がってしまう

 

FTPのアップロードによってもメモリ使用率が影響する仕様

なぜ、FTPでファイルをアップしただけなのに、メモリ使用率が上がってしまうのか。。。
シン・レンタルサーバーのサポートにお問い合わせをして確認したところ、シン・レンタルサーバーではFTPサーバー上でデータの書き込みなどが発生した場合にもキャッシュが発生し、メモリ使用率に影響するようです。その為、「サーバーキャッシュ」や「Xアクセラレータ」の機能をOFFにしても、変わらないとのことでした。

むしろ「サーバーキャッシュ」や「Xアクセラレータ」はONにした方が、メモリ使用率が安定し、サイトの表示も高速になりますので、OFFにしない方が良さそうです。基本的には、ドメインを設定した際には、ONの状態ですのでそのままで大丈夫です。ただ、この設定がONになっていることにより、更新がすぐに反映されなかったりすることもあるので、状況に応じて切り替えましょう。

また、FTPのアップロードによるキャッシュは一時的なものなので、時間が経過するとメモリ使用率は下がるようです。とは言うものの、時間経過とともに下がりはしますが、完全には下がらない為、微妙なところです。万が一、「ページキャッシュ」が原因の場合にメモリ使用率が100%を超えたままの状態が続く場合には、サポートに連絡をすることで、強制的に解除することも可能なようです。

試しに、転送量によってメモリの使用率が上がらないかどうか確認してみましたが、転送量によるメモリ使用率の増加はなさそうでした。注意しなければならないのは、メモリ使用率の解放は1日程かかるようなので、FTPで大容量のデータを短時間でアップロードする必要がある場合に、メモリの使用率が上がってしまうことだと思います。サイトの表示に影響か出ないかどうかが心配ですね。今後、様子を見ようと思います。

 

ベーシックプランでは7~10サイトくらいが目安

これにより、今まではWordPressのDBのバックアップを取る為のプラグイン「WP-DBManager」を使って、定期的にバックアップをサーバー上に保存するようにしていたのですが、数ヶ月分のファイルを保存するようにすると4GB~7GB程度になり、なぜかメモリ使用率もその分増えてしてしまうので、シン・レンタルサーバーでは、バックアップを取らないようにしました。

基本的にはシン・レンタルサーバーには、DBの自動バックアップ機能が搭載されているので、過去14日分のDBのバックアップをダウンロードすることができます。シン・レンタルサーバーでは定期的なバックアップをサーバー上に保存しないことをおすすめします。

また、WordPressのサイトでは、1サイト500MB~1GB程度のファイル容量になります。長く運用していると、その分写真などのメディアのデータが増えていきますので、さらにファイル容量は多くなると思います。これらのサイトをサーバーにアップすることで、メモリ使用率がその分増えてしまう為、ベーシックプランでWordPressを運用する場合、7~10サイトくらいが目安だと思います。(サイトの運用期間やボリュームによります)

エックスサーバーでは、同じ6サイトでもメモリ使用量はかなり余裕があったのですが、シン・レンタルサーバーでは、現在3サイトを移行してメモリ使用率が22%になってしまっています。具体的にはエックスサーバーで「メモリ使用量(平均) 0.57GB」だったものが、シン・レンタルサーバーでは「メモリ使用量(平均) 22%程度」になってしまいました。このようにシン・レンタルサーバーで、複数のWordPressサイトを運営しようとしている場合には注意が必要です。

 

シン・レンタルサーバーのメリット

ただ、しばらく利用してみて思ったことがあります。
それは、上記のメモリリソースの制限によって「自分のサイトが他のサイトから守られている」ということです。サイトの表示速度はエックスサーバーと同様に快適です。それなのに月額料金が割安になっているということは、その分、一つのサーバーに収容されるアカウントの数は多くなるということになります。

そこでメモリリソースを制御することによって、エックスサーバーと同様の快適さが保たれているのではないか、という結論に至りました。サーバーに負荷をかけるような使い方をしないのであれば、エックスサーバーよりも割安に快適に利用することができます。さらに、他のサイトがサーバーに負荷をかけても、すぐに制限されるので、自分のサイトに影響がでる可能性も減らすことができます。

これは、まさにシン・レンタルサーバーを利用するメリットだと思います。「そんなにサーバーに負荷をかけるような使い方をしない」「少しでも快適に安く利用したい」ということであれば、エックスサーバーよりもシン・レンタルサーバーがおすすめです。

 

まとめ

シン・レンタルサーバーはエックスサーバーと同じくらいに高速で快適に利用できるのですが、メモリリソースに制限があるようです。その為、サーバーにファイルをアップロードすることでメモリ使用率が増えてしまうので、気軽にファイルをアップロードできなくなってしまいました。料金は、エックスサーバーよりも2割程安く利用できるので、少しでも安く運用したい場合や、サイトの数が多くない場合におすすめです。

>> シンレンタルサーバー

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