「光回線受付センター」はNTTではないので注意!光コラボとは?
- トラブル
- 投稿者:WEB上手 | 2018年4月26日
この記事を簡単に書くと…
- 「光回線受付センター」からの電話はNTT公式の電話ではない
- 何も変わらないので安心、と言ってくるが契約が変わってしまう
- 場合によっては解約には高額な契約解除料など発生することもある
ある日「光回線受付センター」から電話がかかってきました。
インターネット回線でNTT東日本の「フレッツ光」を利用しているので、その関係のようです。電話の内容は、要約すると「お問い合わせ窓口の分散に伴い、窓口の業者が変わるのでフレッツ光の利用料が安くなる」とのこと。その為にはNTTのホームページ上で5分程の簡単な手続きが必要になるとか。。。
「結局、業者が変わるのですか?」と聞き返したところ、「何も変わらないのでご安心ください。お問い合わせ窓口が変わるだけです」とのことでした。まるでNTTからの電話のようだったのですが、不審に思いつつも、その場は電話を切ってネットで調べてみると。。。 やはりNTTからの電話ではありませんでした。
まるでNTTからの電話で「手続き上、お客様の同意が必要」という話し方なので、あまり分からない方だと、そのまま手続きしてしまい、いつの間にかインターネットの業者がNTTではなく、全く違う業者に変わってしまう、というトラブルも多いのではないでしょうか。是非、業者が変わるということを理解した上で同意するようにしましょう。
24時間サポート体制で、フレッツ光が安くなる?!
実は「光回線受付センター」からは、以前も電話がかかってきたのです。
その時は「法人様の受付窓口が変わることで、24時間サポートできる窓口になり、さらにフレッツ光の利用料が安くなります。その為に、お客様から同意をいただく必要がある」とのことでした。
こちらも、まるで「NTTのサービスの一環でサポートが良くなり、利用料も安くなる」という話し方でした。そこで「サービスを良くするのは分かりましたが、なぜ同意が必要なのですか?」と聞いたところ、「他の法人様にも同意をいただいており、決まりなので同意していただく必要があります」とのことでした。
「このようになりますがいかがですか?」ではなく、
「このようになりますので同意が必要です」という話し方です。
そして「同意することに何が不安なのですか?」と、しつこく聞いてくるので、「サービスが向上するなら勝手にやってください」と言って、電話を切ってしまいました(^^;
お問い合わせ窓口が変わるから、フレッツ光が安くなる?!
そして、また違う切り口で「光回線受付センター」から電話がかかってきました。
「いつもフレッツ光をご利用いただきましてありがとうございます。フレッツ光はおかげさまで2,000万契約に到達しまして、お問い合わせ窓口を分散させることになりました。その関係で、お問い合わせ窓口が別業者になることで、フレッツ光の利用料がお安くなりますのでご連絡致しました。NTTのホームページ上で手続きいただくことで、5分程で簡単に手続きはできます。」とのことでした。
「ようは業者が変わるということですか?」
と確認したところ「ご安心ください。何も変わることはありません。お問い合わせ窓口やご請求元が変わるだけです。」とのことでした。やはり今回もNTTからの電話のような話し方で、
「このようになりますがいかがですか?」ではなく、
「このようになりますので手続きが必要です」という話し方です(^^;
光コラボレーション モデルとは
なぜ、NTTの公式サイトで手続きをするだけで、簡単に業者が切り替わってしまうのでしょうか。これは「NTT光コラボレーション モデル」という仕組みを利用したものになります。
・光コラボレーション(NTT東日本 公式サイト)
https://flets.com/app4/input/index/
・光コラボレーション(NTT西日本 公式サイト)
https://flets-w.com/collabo/
「光コラボレーション モデル」に登録した事業者は、フレッツ光のサービスを利用しつつ、自社のサービスを付加価値として付け加えることができるのです。その為、電話で言っていたように、「サービスは何も変わらない」ただ「お問い合わせ窓口や請求元が変わる」ということになるのです。
とはいえ、業者が変わることで契約が変わるので、電話で言われるがままに手続きをしてしまい、業者を切り替えてしまうと、万が一、その後解約するような場合に、高額な契約解除料などが発生したりする恐れもあります。
そういったトラブルが多かったようで、総務省からも「電話勧誘にご注意」というお知らせを公表しています。
・光コラボレーションモデル 不適切な電話勧誘にご注意ください!(総務省 公式サイト)
http://www.soumu.go.jp/main_content/000388714.pdf
インターネットでもNTT代理店が乱立
インターネットで「フレッツ光」と検索してみても、1~4番目に表示されているのは「NTT東日本の公式サイト」ではありません。5番目にやっと「NTT東日本 フレッツ光公式サイト」が表示されています。(2018年4月現在)
1~4番目に表示されているのは、全て「広告」となっており、全てNTT東日本の公式サイトではありません。ただ「NTT東日本」「NTT西日本」「NTT公式キャンペーン」など、まるで公式サイトであるかのように書かれています。
NTT東日本の公式サイトではないことを、分かっている上で閲覧し、申し込むなら全く問題ないのですが、公式サイトと勘違いして申し込みをしてしまうと問題ですよね。本来なら、そういった公式サイトと勘違いさせるようなキーワードは、代理店にはNGワードにするところが多いのですが、それを放置していることから、NTTも黙認しているような気がします。
NTTとしてみれば、契約が増えれば良いというようなスタンスなのでしょうか。。。
まとめ
安く利用できるようになることは良いとは思うのですが、きちんとメリットとデメリットを伝えて、ユーザーが内容を理解してから契約は進めるべきですよね。良く分からないような電話がかかってきた時には、現在利用している会社に、まずは確認するようにしましょう。
フレッツ光の公式サイトは検索しても、どのサイトが本物か分かりづらいので、公式サイトのリンクを貼っておきます(^^;
・フレッツ光 東日本(公式サイト)
https://flets.com/
・フレッツ光 西日本(公式サイト)
https://flets-w.com/
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